叱咤激励
良かれと思ったり、彼のためにと思ったことで、それが裏目に出ることがあります。
男性と女性の間では、「良かれと思って・・・」した事が、大きな問題になったり、その後の展開を悪くしたりする事がよくあります。
以前(といっても半年以上前ですが)メルマガで、「北風と太陽」の童話とからめて、多くの男性が【居心地の良い空間】からは離れられないというお話をしました。
男性にとって【居心地の良い空間】を作るって具体的にはどんな事なのか?
何に注意したらいいのか?って興味を持って下さった方も多く、具体例をあげて欲しい!というお声をたくさん頂いていました。
でも、男性にとっての【居心地の良い空間】は、何か一つの事をすれば完成するようなものではないので、今日は、代表的なものについてお話したいと思います。
ここで出てくるのが、冒頭でもお話した、女性が「良かれと思って」する事です。
お付き合いをしている男性、もしくはお付き合いができたらいいなって思う男性に対して。
「嫌われてやる!!」って思って行動する人はいませんよね。
「好きになって欲しい」「自分を見て欲しい」そう思って行動するはずです。
もしくは、「せめて嫌われないように」と思う人もいるでしょう。
でも、相手を想う程に、空回りしてしまう事はたくさんあります。
特に、頭の回転の速い女性や、仕事や人間関係において大人として振舞う事ができる女性に多い、空回りについて・・・。
男性の愚痴に対しての対応を例にしてみましょう。
いきなりですが、グチを言う男性、けっこういますよね?
お店のお客さんのほとんどは「かなりのグチ男」だらけです。
社会的に認められているであろう地位を持っている男性、例えばけっこう名前の知られた会社の役員さんであったり、小さな町の議員さんであったり、それこそ自分の力だけで成功を収めたであろうワンマン社長であったり、一見恵まれていて自信に溢れていそうな男性であっても・・・。
一般のサラリーマンや大学生、これといって目立った特徴のない男性だって同じようにグチります。
これはお店の外でも変わりません。
男だってグチります。
そしてどちらかというと、男のグチの方がタチが悪いです。
パートナーが仕事や人間関係について、グチる事、ありませんか?
そんな時、優しく聞いてあげなきゃって思いますよね?
「うんうん、そうなんだ・・・大変だったね」って。
でも、男のグチってだいたい「あんたも悪いとこあるじゃない」って思う事や、
「そりゃ相手が正しいよ」って思う事だらけです。
「もっと○○したら、トラブルは防げたのに」
「どうしてその時○○って言わなかったの?」
「なんでそう不器用なのかな!」
理論的でなおかつ頭の回転の速い女性ほど、そういう部分に対して「彼の為に、教えてあげなきゃ!!」って思いがちです。
欠点を指摘してくれる人間は、人が成長する上でとっても大切だと思います。
何かしら問題があるのであれば、解決しなければいけないし、一方的な思い込みがあるとその後もうまくいきません。だからこそ、相手の為に伝えてあげる事がいい事なんだって思ってしまいます。
でもね・・・
男性がグチる時は、女性に対して解決策を提示して欲しいなんて全然思っていないんですよ。
そして、それが正しければ正しい程、男性はつまらない気分になります。
今までしてきた努力とか自信が、粉々です。
正しい言葉は、ときに人を傷つけます。
特にグチを言う時は、男性の心は丸裸ですから、そんな時に正しい言葉の剣で切りつけられたら、もう大出血!大惨事です!
- 女性:「私も言いたくないけど・・・あなたの為を思っていうわね」
- 男性:「うん」(うっ・・・怖い・・・)
- 女性:「今回のトラブルでもそうだけど、あなたに非がないとは私、思えないのよ」
- 男性:「うん」(痛っ!)
- 女性:「仕事だけに限らず、あなたは何事にもルーズなところがあるでしょ!そういうのって社会人としてはダメだと思うの」
- 男性:「うん」(ブシューーー!)
- 女性:「まず問題なのは、あなたがいいかげんな報告書を出した事でしょう?」
- 男性:「でもその時は他の仕事で精一杯でそこまで手が回らなかったんだよ」
- 女性:「その事について上司があなたを叱るのは仕方のない事だと思うわ」
- 男性:「でもいつもあの上司は俺にめんどくさい仕事回すんだよ」
- 女性:「そんなの子供のわがままと同じじゃない!仕事っていうのは、イヤな事もしなきゃいけないのよ!あなただってお給料もらってるんだから!大人なんだから自分の行動に責任もたないといけないわよ」
- 男性:「もういいよ」(ご介錯願います・・・チーン)
男性がグチる時、何が原因だったかなんて本人が一番わかっているんですよ。 どうしたらいいのかも、だいたいわかってるんです。
でも、性格だったり状況だったりそういたものが、許さなかったからグチらないといけないような事になってしまった訳で・・・。そんなの、彼女や奥さんから言われたくないんです。傷口に塩です・・・。
相手の為を思うからこそ出る言葉、これは教えてあげないとこれから彼は困ると思う事、いっぱいあるでしょう。
でもね、それはお母さんがする仕事です。
お付き合いをしている女性や奥さんが、育てなおしてあげようと思うとたいていの場合、うまくいきません。
だから、グチる男性に対して「正しい事」を理論的に説明してはいけません。
叱咤激励ではなく単に共感するだけで十分なんです。
本当に相手の事を思うなら、しっかりと共感してあげて、そしてその男性が自分で解決策や対処法をみつけるまで優しく見守ってあげましょう。(どうしたらいいかって聞かれた時にだけ、少しヒントをあげて下さい)
明らかに、その男性が悪くても↓
「それ本当にしんどかたよね・・・でも○○君だからその程度のトラブルですんだんだよ~頑張ったね」
上司の気持ちが痛いほどわかっても↓
「上司の人言い過ぎ!!私まで腹たってきた!・・・でも、その人も今頃後悔してるかもね」
断れない彼に問題があっても↓
「その人卑怯!いっつもめんどくさい事を押し付けるんだから!!きっと何もできないから○○君に頼ってくるんだろうね~」
志乃はいつもそうしています。
そうすると相手は冷静になるし、気分も良くなる、今まで見えなかったところも見えてきて自分で解決策を見つけようとします。そういった対応を何度も繰り返していると、男性の【グチ】の質が変わってきます。
どちらかというと【嬉しい事の報告】のようなニュアンスがでてきたり、アドバイスを求めるような態度を示しますし、男性も言葉の意味を素直に受け取ろうという姿勢が見えるようになってきます。
男性にとって【居心地の良い空間】は【自信を持たせてくれる関係】と言い換えられます。
男性がグチる、という一つの出来事でも、男性に自信を持たせてあげる事はできます。
【自信を持たせてくれる関係】【自信を育ててくれる女性】からは、離れられないものです。
そして、これはセックスも同じ。
男性の自信とセックスの充実度ってけっこう密接に結びついています。
セックスが充実してくると、男性はやる気が出て前向きになり自信を持ちます。
直接ではなくても、モチベーションが上がれば物事はうまくまわります。自信を持って対応できると、状況が好転する事がたくさんあります。
「この子と知り合ってからいい事続きだな・・・」ふっとそう思った時、男性は離したくない他人に取られたくない!と強く思うのです。
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